Vol.7 髪の悩みが絶えないのはなぜ?
石けんやクレイで洗って、髪本来のツヤとコシを取り戻す
- 「本物のオーガニック・コスメの選び方」第7回目。
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて。
SHAMPOO & RINSE
数々の髪の悩みは合成シャンプーによるダメージ
フケ、かゆみ、抜け毛、パサつき、薄毛…。髪にまつわる悩みは尽きません。毎日きちんとシャンプーしているのになぜ? と思う人も少なくないでしょう。でも実は合成シャンプーによる毎日の洗髪こそが、髪の健康を奪うもとになっているのです。
合成シャンプーにも、強力な洗浄成分である合成界面活性剤が入っています。これはシャンプー後も頭皮に残るので、頭皮の皮脂を奪い大切な皮膚のバリアを壊してしまいます。その結果頭皮が荒れて弱くなり、フケやかゆみ、抜け毛などさまざまな髪のトラブルを引き起こすのです。さらに、頭皮のバリアが破壊されると、合成シャンプーに含まれる有害な添加物などが体内にしみ込んで蓄積されてしまう、という深刻な問題があります。
でも合成シャンプーで洗髪すると髪がサラサラになり、コシとツヤが出るように感じ、ダメージを受けているとは思えない…という人も多いのも事実。それはシャンプーに添加された合成ポリマーが一時的に髪を包み込んで、ツヤを与えているだけなのです。リンスやトリートメント剤も同じことです。そして、この合成ポリマーにごまかされているうちに、髪はどんどんやせ細り頭皮は荒れてゆくのです。
せっけんシャンプーを上手に使って髪の健康を取り戻す
髪の健康を考えるなら迷わずにせっけんシャンプーを。使い始めはフケがひどくなったと感じるかもしれませんが、それは合成界面活性剤に対抗して厚くなっていた角質がはがれ落ちてくるため。せっけんシャンプーの基本は、たっぷりの泡で2度洗いし、しっかりすすぐこと。それから酢やクエン酸でリンスすれば中和されてきしみがなくなります。
せっけんシャンプーは肌に合わない、きしむ感じが慣れないという人におすすめなのが、粘土の吸着力で界面活性剤を使わず汚れを落とすクレイシャンプー。肌のph値を変えないのでせっけんに敏感な方だけでなく、赤ちゃんや子どもにも安心して使えます。
- 合成界面活性剤が使われている合成シャンプーやリンスは避ける
- パラベンやフェノキシエタノールEDTA(エデト酸)などの防腐剤が入っていないものを
- せっけんシャンプーのほか、クレイシャンプーもおすすめ
シャンプーに含まれる合成界面活性剤をチェック!
- ラウレス硫酸Na
- ベヘントリモニウムクロリド
- PEG/PPGコポリマー
- せっけん素地
- 水酸化ナトリウム
- クレイ
- 海藻